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改善の相談先、制作会社とコンサル会社のどちらに持ち込むか

改善の相談先、制作会社とコンサル会社のどちらに持ち込むか

改善の相談先として制作会社とコンサル会社のどちらに持ち込むべきか。両者の役割の違い、向いている状況、依頼時のズレを防ぐ判断軸を解説します。

両者の役割は、そもそも何が違うのか

制作会社は「つくること」を主な役割とする。WebサイトやLP、フォーム、UIの改修など、実装を伴う成果物を手がける。依頼された範囲を形にするのが仕事であり、実行フェーズに強い。

コンサル会社は「整理すること」を主な役割とする。現状の把握、課題の構造化、施策の優先順位づけ、KPIの設計などが中心になる。実装は基本的に担わず、「何をすべきか」を示す側に立つ。

この違いは単なる分業ではなく、前提にしている問いが違う。制作会社への依頼は「どう作るか」から始まり、コンサル会社への依頼は「何が問題か」から始まる。

制作会社が活きる状況、コンサル会社が活きる状況

どちらが優れているかではなく、今の自社の状態に合っているかどうかが判断の基準になる。

制作会社が向いているのは、課題がある程度絞られているとき

「このページの離脱が多い」「フォームの途中で止まっている」「このフローを使いやすくしたい」──何を改善したいかが具体化されていれば、制作会社はスピードを持って動ける。依頼内容が明確であるほど、制作会社の力が発揮されやすい。

逆に、「数字が上がらない原因が分からない」「どこから手をつければよいか整理できていない」という状態で制作会社に持ち込むと、依頼の範囲が曖昧なままになる。制作会社は指示された範囲を作ることはできても、課題の全体を見て優先順位を判断するのは本来の役割ではない。

コンサル会社が向いているのは、問題の構造が見えていないとき

施策の方向性が定まっていない、何が本当の問題なのかが自社では整理できていない、改善の優先順位を決めかねているといった状況では、コンサル会社の分析と構造化が機能する。

ただしコンサル会社は、分析と提案までが役割になる。「提案はもらったが、誰が作るのかが決まらない」「提案書は出たが現場で使えなかった」というズレは、実行体制が別になっていることから生まれる。提案が出た後の実装を誰が担うかは、依頼前に確認しておく必要がある。

依頼時に起きやすいズレの正体

ズレが起きやすいのは、相談先の力不足よりも、依頼側が「今どのフェーズにいるか」を自覚せずに動き始めるケースが多い。

制作会社に「改善してほしい」と持ち込んだとき、課題が整理されていなければ、制作会社は何を作ればよいかを判断できない。プロジェクトは動き始めるが、作ったものが問題の解決につながらない、という結果になりやすい。

コンサル会社に「全体を見てほしい」と依頼したとき、提案と実装のあいだに誰も橋を渡さなければ、整理された提案が実行されないまま終わる。分析の精度が高くても、実装が動かなければ改善は進まない。

どちらのケースも、相談先が間違っていたのではなく、自社の状態と依頼のフェーズがずれていた、ということが多い。

両方を使った方がよいケース

改善を継続的に進めたい、または課題の整理と実装を並行して動かしたい場合は、両者を組み合わせる選択肢がある。

コンサル会社が方針と優先順位を整理し、制作会社がそれをもとに実装を進める形は、それぞれの強みを活かした分業になる。ただし、役割の分担と情報の連携を明確にしておかないと、コミュニケーションコストが増え、かえって進みにくくなる。二社が並走する場合は、どちらが何の判断をするのかを最初に決めておくことが前提になる。

相談先を選ぶ前に確認すること

整理すると、判断の軸はシンプルになる。

今の自社は「整理フェーズ」か「実行フェーズ」か。

課題が絞られていて、何を作るかが決まっているなら、制作会社に持ち込める状態にある。課題がまだ整理できておらず、どこから手をつけるかが決まっていないなら、先にコンサル会社と動いた方がズレが少ない。

相談先を決める前に確認すべきことは、「自社は今、何が分かっていて、何が分かっていないのか」という一点になる。そこが明確になれば、どちらに相談するべきかは自然と決まる。

まずは、お気軽にご相談ください。

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